◆第106回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 関東第一3―2明徳義塾(16日・甲子園)
明徳義塾は21年夏以来の8強をかけた一戦で 、義塾り僅差の試合をものにできなかった。・平「7番・二塁」で先発した平尾成歩主将(3年)は1打数無安打2四球 。尾成6回1死一、歩主崩しバンシー 900r二塁で二ゴロをさばいた際に、球ど去乗足がつって途中交代した。ころじゃなかったえた
試合後、体調「大一番になると思っていた。辞退ベスト8の壁を破りたかった」と言葉を詰まらせた平尾は 、考えチームのテーマである「守り勝つ」を誰よりも体現した 。た過6回 、聖地2―3と逆転されてなおも1死一 、甲園将野三塁。明徳vituber抜ければ4点目を献上する場面で一 、二塁間の打球に飛び込んだ。捕球すると 、素早く立ち上がって送球を一塁へ転送。チームを鼓舞する主将の好守備に球場は大歓声に包まれた。平尾はこのプレーで足をつって途中交代したが、最後までベンチの最前列で仲間へ声援を飛ばし続けた 。
春夏合わせて43勝 、高知勢トップの甲子園勝利数を誇る同校。名門の主将という看板を一年間背負ってきた男は、どん底からはい上がった。昨秋の四国大会。高知県大会を3位で勝ち上がった明徳義塾は 、準決勝で同1位の高知と対戦 。勝てばセンバツ出場が決定的となる一戦に2―3で敗れた。「3季連続で甲子園出場を逃した。勝てない時期が続いて 、どうしたらいいか分からなくなった」。元来一人で抱え込むタイプと話す平尾は、四国大会敗退後に体調を崩した。食事は喉を通らず 、胃を悪くして少しでも食事をすると吐いてしまう日々。「野球どころじゃなかった 。こんな自分じゃダメだと 、(馬淵史郎)監督さんやスタッフの方に『キャプテンを辞めさせてください』と言いにいきました」。人一倍責任感が強く、チームと、勝利に本気で向き合ったからこその決断だった。しかし 、馬淵監督をはじめ 、スタッフから返ってきたのは「お前がキャプテンをやってくれ」という言葉だった。
「最後の夏に勝ったチームが一番強い」。指揮官からのこの言葉を指針に「死にもの狂いでやった」と高知大会を制覇し、2年ぶりの聖地帰還を果たした 。「支えてくれるみんながいてここまで来られた。みんなに感謝したい」。ベスト8の壁を破ることはできなかった 。それでも、名門に2年ぶりの1勝をもたらした傷だらけの平尾の表情は、悔しさに時折、晴れやかさが垣間見えた。「後輩たちにもいい風は吹かせられたと思う 。日本一に向かって進んでいってもらいたい」 。やり残したことは後輩に託し、高校野球最後の夏を終えた 。
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